【レビュー】ジェムソン・スタンダード|100点満点評価・おすすめの飲み方|ウイスキーラウンドアップ

記事の概要

管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です。

今回は…
「ジェムソン・スタンダード」

当記事では,このボトルについて

などなど詳しく解説していきます!!

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JAMESON (ジェムソン)
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\\執筆者情報//

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初谷(はつがい)

ウイスキーに関わるあらゆる情報をまとめ,「ウイスキーを知りながらより深く楽しめる記事」を発信しています。
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【経歴】東京都立大卒|元公務員・ネット酒屋開業
【資格】JWRC公認ウイスキーエキスパート|ウイスキー検定2級
【その他】バンド「Candid moment」のドラマー

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「ジェムソン」ってなに?

ジェムソンの解説

  • ブランドと蒸留所の概要

ジェムソン』は,アイルランド南部に所在するミドルトン蒸留所(ペルノリカール傘下)が手がける,ブレンデッドアイリッシュウイスキーのブランドになります。
 そしてアイリッシュウイスキーというジャンルにおいて,トップクラスの知名度を誇っていることから,最もメジャーなアイリッシュウイスキーと呼ぶことができます。

 その歴史は1700年代後半のアイリッシュウイスキー全盛期にまで遡ることができ,当時はかつてダブリンに存在していた”ボウ・ストリート蒸留所”というところでジェムソンの生産が始まりました。

 このボウ・ストリート蒸留所はのちに『ダブリンBIG4』と呼ばれるまでに成長を遂げましたが,アイルランドとイギリスの対立やアメリカ禁酒法の悪影響が波及し,1975年に閉鎖を余儀なくされてしまいました。

 その後1988年に,ジェムソンのブランドやミドルトン蒸留所などがペルノリカール社によって買収されたことを機に,現在の体制に落ち着いています。

  • ジェムソンの製法と特徴

 ミドルトン蒸留所は巨大な10基のポットスチルとグレーン用の7基の連続式蒸留器を構える大規模な蒸留所。
 ウイスキー作りにおいてはアイルランドの伝統を尊重し,アイリッシュ独自の3回蒸留を適用した”ポットスチルウイスキー”と”グレーンウイスキー”が生産されています。

 ちなみに原料の大麦は地元産のノンピートタイプのもの。グレーン用のとうもろこしは南フランス産。そして仕込み水は蒸留所の敷地内を流れるダンゴニー川から取水されています。

 今回ご紹介する『ジェムソン』は,このポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドすることで作られている,生粋のアイリッシュウイスキーになります。

※ポットスチルウイスキーの定義
・原料に未発芽大麦とノンピートモルトを各30%以上使用すること

その他の穀物の割合は5%以下とすること
・単式蒸留器による3回蒸留を実施すること

「ジェムソン・スタンダード」ボトルの特徴

\\ボトル外観//

\\ボトル諸元//

ボトル名ジェムソン スタンダード
地域アイルランド
蒸留所ミドルトン蒸留所
種類ブレンデッドアイリッシュウイスキー
原料グレーン・モルト
容量700ml
度数40%

\\製法と特徴//

  • アイリッシュ独自のポットスチルウイスキーを含有
    ▶︎独特な穀物様の甘みやスパイシーさなど,オイリーながらもクリーンなテイストが得られている
  • 3回蒸留を適用した原酒を採用
    ▶︎度重なる蒸留により,雑味や重さが削ぎ落とされ,洗練された飲みやすさを誇っている

「ジェムソン・スタンダード」テイスティングレビュー

さてさて、それでは早速「ジェムソン・スタンダード」をテイスティングレビューしていきます!

色味

 ジェムソン・スタンダードの色味は特段濃い様な印象はなく,温かみを感じるゴールドといった感じです。
  客観的な指標としてwhiskys.co.ukの色見本に準えて評価すると,ジョンキリぺコーンくらいであると言えるでしょう。

香り

  • 第一印象

フレッシュなシトラス,フローラル,ドライな穀物,アルコール刺激

  • 経時変化で見える要素

バニラ系のクリーミー感,スパイシー,どことなく南国感,淡白なミネラル感

筆者の一言

価格帯に相応に香りではアルコール刺激が若干残る。しかし柑橘・穀物・バニラのバランスがよく,軽快で心地よい印象。飲みやすいウイスキーが好きな人にはとても向いていそうですね!

味わい

  • 第一印象

ケーキのようなクリームの甘さ,オイリーな穀物感,柑橘とアルコールの酸味

  • 経時変化で見える要素

淡白なミネラル感,濃いはちみつ感,無機質なフローラル,ジンジャースパイス

  • 余韻に残る要素

オイリーで下に残る,溶出してくる柑橘の甘み,

筆者の一言

味わい全体としては非常に軽い印象。余韻にかけて舌に残るオイリーな甘みが独特ながら美味。しかし若さゆえのアルコール感は否めず,味わいの広がりも眼に見える範囲といった感じですね。

「ジェムソン・スタンダード」飲み方について

 さて、ここまではストレートにてボトルのレビューをしてきました。
 そこで「ジェムソン・スタンダード」はどの飲み方が一番美味しいのでしょうか。王道の飲み方である「トゥワイスアップ・ロック・ハイボール」の3種類で比較してみましょう!

また,飲み方について深く掘り下げた記事も書いているのでご参考までにリンクを貼っておきます!

ハイボール

おすすめ度 ▶︎ /5

ダイレクトなフルーツケーキ感!
炭酸とマッチする爽快な柑橘
ウッディなドライ感もあって喉越し抜群

トゥワイスアップ

おすすめ度 ▶︎ /5

アルコール刺激が消失する
しかし香り立ちもかなり薄まってしまう
どことなくウコン風呂を感じる

ロック

おすすめ度 ▶︎ /5

柑橘系のフレッシュな酸味が強化
クリーミーさが弱まる(薄くなった)
余韻がチョコ系のビター感になった

「ジェムソン・スタンダード」総評

最後に総評に入りたいと思います!まずはレーダーチャートから!

さてさて、気になる点数は…

点数の理由と評価

  • 香り:/5|味わい:/5

ジェムソン・スタンダード』の香りと味わいについては,柑橘やクリームケーキのようなわかりやすい甘さを感じられる反面,やはり若さゆえのアルコール刺激が割と残ってしまっていました。

 よってさすがにストレートで飲むのには向いていないように思いました。(当たり前か…)

 しかし,ハイボールとの相性が抜群に優れており,フルーツケーキのような甘さを感じさせつつ,柑橘と炭酸の爽快感,そしてドライな喉越しはかなり好印象でした。

  • 初心者向け度:/5

 初心者向けかどうかという観点では,低価格帯で購入可能な最もメジャーなアイリッシュウイスキーであること,そして味わいも軽快で飲みやすいという点を見ると,かなり初心者向きであると言えるでしょう。

 また経験としても飲んでおくべきな1本になりますので,ぜひハイボールにてこのボトルを楽しんでいただければと思います。

  • 入手性:/5|コスパ:/5

 最後に入手性とコスパについては,スーパー・コンビニ・通販などにて,いつでもどこでも簡単に入手することができるという意味で入手性には最高に優れています。

 コスパについても,そもそもの金額がかなりローレンジ帯であるため,十分に常飲ハイボール要因となりうるだけの魅力があります。しかしジョニ赤やバランタインなどがさらにローコストな点を考えるとベストではない気もしたので,4点としました。
 アイリッシュウイスキーの入門としては最適なので,興味があれば購入に値する価値は見せてくれると思います。

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レビューに使用した道具たち

グラス:グレンケアン

ジガーカップ:JOYONEというメーカーのものをAmazonで購入して使っています。
正直計りたい分量が計れるものであれば何でもいいと思います!