【レビュー】ブラドノック10年|飲み方・評価|おすすめ|ウイスキーラウンドアップ

記事の概要

管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です!

ブラドノック10年」は現在終売となってしまいましたが、ブラドノック蒸留所のスタンダードボトルを務めていたボトルになります。

そんなボトルについて…

  • 「ブラドノック」ってなに?
  • 「ブラドノック10年」ボトルの特徴
  • 「ブラドノック10年」を徹底レビュー
  • 「ブラドノック10年」飲み方について

などなど詳しく解説していきます!!

「ブラドノック」ってなに?

出典:google map

ブラドノックの解説

ブラドノックはローランド地方スコットランド最南端に位置する蒸留所であるブラドノック蒸留所で作られるウイスキーになります。

ローランドモルトらしくライトボディでクリーンな味わいがありますが、強いフローラル感やスペイサイドモルトに負けないフルーティさが特徴的です。

今回紹介するブラドノック10年は元々蒸留所で最もスタンダードなボトルとして販売されていましたが、2021年末頃にブラドノック11年と入れ替わる形で終売してしまいました…

幸いにも未だ人気に火が付いている訳ではないため、終売品と言えどブラドノック10年は運が良ければ市場で見つけることが可能です!

「ブラドノック10年」ボトルの特徴

ボトル外観

諸元

ボトル名ブラドノック10年
地域スコットランド
ローランド
種類シングルモルト
原料モルト
容量700ml
度数46%
入手価格6100円

製法と特徴

  • 主にノンピートタイプのモルトを使用
    ▶スモーキーさがなく、麦芽の甘味やフルーティさが強いウイスキーとなります。
  • ストレート型の初留釜
    ▶環流は生じづらく蒸気を遮るものがないため、多様な香味成分が残った状態でローワインが得られます。
  • バルジ型の再留釜
    ▶膨らみ部分で環流が生じ、雑味を含むアルコールの蒸気が削ぎ落とされています。
  • 蒸留廃液でもろみを温めてから蒸留
    ▶︎蒸留開始時点でアルコールの揮発が滑らかに進み、雑味等をあまり回収しないためクリーンでライトな酒質が得られます。
  • バーボン樽で熟成
    ▶︎バニラ感やクリーミーな口当たりのウイスキーとなる。

「ブラドノック10年」徹底レビュー!

まずレビューの項目について説明しておきます!

レビュー項目

  • 色味

ウイスキーをグラスに注ぎ、目視にて色の濃さを5段階評価します!

  • 香り

香りについて私が感じ取った内容をまとめていきます!

  • 味わい

味わいについても私が感じ取った内容をまとめます!

  • 余韻

余韻の長さを5段階で評価します!!

  • 総評(100点満点)

ボトルのポジティブな風味とネガティブな風味を10段階で評価し、レーダーチャートで表現します!

ポジティブで獲得した点数からネガティブの点数を引くことにより、ボトルを100点満点で評価します!!

また総評を文章にて取りまとめていきます!

さてさて、それでは早速「ブラドノック10年」をテイスティングレビューしていきます!

色味

色は比較的薄めですが、琥珀色っぽい印象があります。

バーボン樽熟成原酒らしい薄めの色合いかと思います!

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香り

まず香りの第一印象としては非常にフレッシュなシトラスのような爽快感が感じられます!ローランドモルトらしく軽やかかつクリーンな酒質であることが伺えます。

続いてスペイサイドモルトにも遜色ないほどの柑橘系のフルーティさや甘さを感じ取ることができます。若干のアルコールの刺激は残りますが、花畑のようなフローラルさもしっかりとあります!

最後にうっすらとオークらしい甘さスパイシーさも漂ってきています。全体としては軽やかさとフレッシュさが主体的であり,すんなりと受け入れやすい優しい香りでした。

↓感じ取れる香り↓

シトラス/オレンジ系柑橘/ライトかつクリーン/バニラ/はちみつ/若干スパイシー

味わい

味わいでは真っ先に爽快なシトラス麦芽に由来する穀物系の甘味が強く感じられます!やはり味わいでもスペイサイドモルトのような柑橘系のフルーティさフローラル感がしっかりと生きています。

これらの主張の裏側には、ジンジャーを思わせる樽由来のスパイシーさがあり、風味のバランスを支えているような印象があります。ボディは非常にライトであり、雑味の少ないクリーンな口当たりです。

若干のアルコール感はあれど、ローランドモルトらしさとフルーティさがしっかりと生きており、とても魅力的に感じました。

↓感じ取れる風味↓

シトラス/モルトの甘味/柑橘系フルーティ/甘いオーク香/ナッツ/ジンジャー/花/スパイシー

余韻

余韻ではクリーンでライトかつフレッシュなシトラス感、そして若干のスパイシーさ感じられます。

余韻は短めでキレが良く爽快であるため、気軽に飲めるのが最大の魅力かと思います!

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「ブラドノック10年」飲み方について

さて、ここまではストレートにてボトルのレビューをしてきました。

そこで「ブラドノック10年」はどの飲み方が一番美味しいのでしょうか。王道の飲み方である「トゥワイスアップ・ロック・ハイボール」の3種類で比較してみましょう!

飲み方について深く掘り下げた記事も書いているのでご参考までにリンクを貼っておきます!

トゥワイスアップでは?

ポイント

トゥワイスアップでは元々のフレッシュな柑橘感のニュアンスが収まり,モルティな甘さが際立ってきました!一方でスパイシーな要素や無機質なフローラル感も強まっているので,単に飲みやすいといった感じでもないと言えそうです。

しかしアルコール感は抑えられるので,ブラドノックの持つ風味をしっかりと感じたい人にはおすすめですね!

ロックでは?

ポイント

ロックではバニラや柑橘系の甘さ,そして柑橘の中でもビターレモンのようなニュアンスが前面に出てきました!フレッシュで若々しい要素の主張が,冷やされることで抑えられ,スッキリとまとまった印象があります!

バランスの観点でいうと全体の中でビター感が少し強く主張してしまっているように感じますね。

ハイボールでは?

ポイント

ブラドノック10年は軽やかな柑橘系の風味が主体であり,ハイボールとの相性はとても良いと思いました!爽快でフレッシュな柑橘感が主体であり,夏に飲んだら最高に気持ちいいなという印象ですね。

ただ割とライトな酒質なので,ウイスキーの分量は気持ち多めのほうが美味しいかと思います!


おすすめの飲み方は…?

ブラドノック10年」のおすすめの飲み方は「ストレート」です!

酒質がライトであることに加えて,ストレートで飲んでも割とネガティブな要素が少ない印象でした。そのため飲み方を工夫するよりも,ストレートで飲んだほうがブラドノック本来の味わいをしっかりと感じられると判断したので,ストレートが一番おすすめです!

一方で個性よりも爽快感を得られるという点でハイボールもまた魅力的でした。場面によって使い分けるとなおこのボトルの魅力がわかってきそうです!

「ブラドノック10年」総評

最後に総評に入りたいと思います!まずはレーダーチャートから!

ポジティブ

ネガティブ

さてさて、気になる点数は…

点数の理由と評価

まずローランドモルトらしいライトボデイかつクリーンな酒質、そして穀物の甘味がしっかりと感じられました。

それに加えてスペイサイドモルトに負けない強い柑橘系のフルーティさ、花畑を思わせるフローラルさがあることが、大きな加点ポイントでした。

またボディが軽く、余韻もしつこくないことから、タイミングを選ばず気軽に飲めるのも大きな魅力かと思います。若干アルコールの刺激が残っているようにも感じましたが、10年熟成のボトルとしては許容範囲内と言えるでしょう。

非常に飲みやすいので、初心者の方などが初めて飲むローランドモルトとして最適であるように感じます。シンプルにとても美味しいので飲んだことがない方は是非お試しあれ!

ブラドノック10年は2021年末頃から終売となってしまいまして、現在は少々入手困難になっております(泣)

10年の代わりにブラドノックのスタンダードボトルとして「ブラドノック11年」がリリースされていますので、こちらを購入するのも大いにアリです!!

ローランドモルト、そしてブラドノックが気になった方は是非購入を検討してみてはどうでしょうか!

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レビューに使用した道具たち

グラス:グレンケアン

ジガーカップ:JOYONEというメーカーのものをAmazonで購入して使っています。
正直計りたい分量が計れるものであれば何でもいいと思います!