【レビュー】山崎 LIMITED EDITION 2023|香り・味わい・100点満点評価|ウイスキーラウンドアップ

記事の概要

管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です。

今回は…
山崎 LIMITED EDITION 2023

当記事では,このボトルについて

などなど詳しく解説していきます!!

山崎 LIMITED EDITION 2023 700ml 43%
ノーブランド品

\\執筆者情報//

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初谷(はつがい)

ウイスキーに関わるあらゆる情報をまとめ,「ウイスキーを知りながらより深く楽しめる記事」を発信しています。
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【経歴】東京都立大卒|元公務員・ネット酒屋開業
【資格】JWRC公認ウイスキーエキスパート|ウイスキー検定2級
【その他】バンド「Candid moment」のドラマー

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「山崎 LIMITED EDITION」ってなに?

山崎 LIMITED EDITIONの解説

山崎 LIMITED EDITION』は通常ラインナップの山崎とは異なり,各年ごとに数量限定販売のボトルとしてリリースされる限定バージョンの山崎になります。

 その歴史は1997年の”山崎シェリーウッド1982”から始まり,以降は様々なタイプの樽に特化したボトルから,ヘビリーピーテッド麦芽を原料としたボトルなどまで,多彩な試みのウイスキーが誕生しています。

 基本的に全てのボトルが幻のような存在となっていますが,2021年のLEからは贈答品仕様と題し,ミズナラ樽原酒にフィーチャーした同系統のボトルが3年連続でリリースされており,以前の限定品よりかは入手が容易になった肌感。
 実際に市場価格においても,2020年のLE5種が数百万円レベルに上昇しているのに対し,2021〜2023は小売価格の数倍程度であることから,出荷本数は比較的多く設定されていると考えられそうです。

「山崎 LIMITED EDITION 2023」ボトルの特徴

\\ボトル外観//

\\ボトル諸元//

ボトル名山崎 LIMITED EDITION 2023
地域日本
種類シングルモルトウイスキー
原料モルト
容量700ml
度数43%

\\製法と特徴//

  • ミズナラの新樽で熟成された原酒を贅沢に使用
    ▶︎元は戦時中の材木不足から採用された加工性に乏しい木材であったが,独特なオリエンタルな香味が功を奏し,今では世界的に高評価を受ける日本産ウイスキーの強みとなっている
  • 熟成年数12年程度の原酒が主体となっている
    ▶︎本場スコットランドよりも緯度の低い日本において,12年にも及ぶ長期の熟成を経たウイスキーは類稀な熟成感を獲得している

「山崎 LIMITED EDITION 2023」テイスティングレビュー

さてさて、それでは早速「山崎 LIMITED EDITION 2023」をテイスティングレビューしていきます!

色味

山崎 LIMITED EDITION 2023』の色味については,中間よりかは少し濃いくらいに見え,ややオレンジがかった金色といった感じです。
 客観的な指標としてwhiskys.co.ukの色見本に準えて評価すると,"Chestnutploroso Sherry"くらいであると言えるでしょう。

香り

  • 第一印象

強力なミズナラの甘み|オリエンタルな芳香|柔らかな柑橘とパイナップル
甘い香りが強く,アルコールの刺激はほとんど感じない

  • 経時変化で見える要素

甘い木を感じる白い煙|カスタードクリーム|わずかにベリー感|ハーブ

筆者の一言

香りは全体を通して完成度が非常に高く,ミズナラの芳香を中心として,分かりやすい完熟フルーティな甘みが表現されていました。
アルコール感も甘みに完全に隠されており,ずっと嗅いでいたくなるような美麗な香りでした!

味わい

  • 第一印象

極甘なミズナラの暴力|白檀・伽羅香|完熟フルーツの数々
甘さの裏側に若干のアルコール刺激を感じる

  • 経時変化で見える要素

ウッディなスパイス感|カスタードクリーム|高級蜂蜜|白い煙

  • 余韻に残る要素

ミズナラの甘みと木のビタースモーク|ややタンニン系の渋み

筆者の一言

味わいは強烈なミズナラ感からくるスイート&ビターに特化しており,その中で非常にバランスが良く出来ていた印象。
カスタードクリームの要素もとてもクリア。とにかく分かりやすい美味しさが魅力的でした。

「山崎 LIMITED EDITION 2023」総評

最後に総評に入りたいと思います!まずはレーダーチャートから!

さてさて、気になる点数は…

点数の理由と評価

  • 香り:/5|味わい:/5

山崎 LIMITED EDITION 2023』の香りと味わいについては,かなりガッツリとしたミズナラ樽由来の香味が出ており,強い甘さを主体とした魅力の分かりやすいテイストであったと言えるでしょう。

 特に香りにおいては,完熟フルーツやカスタードクリームの甘みがアルコール感を完全に隠しており,非の打ちどころがなかった印象。
 その一方で味わいにおいては香りと同様な強い魅力はあれど,樽から来るビターな香味,そして若干のアルコール感がわずかに先行していたため,満点とは行きませんでした。(とても美味しいのは間違い無いですがね)

 ほとんど文句なしの風味であった様には思いますが,一つ懸念点を挙げるとすれば,べたっとした甘さがとにかく強力なため,個人的には少し飲み飽きてしまうような感覚がありました。

  • 初心者向け度:/5

 続いて初心者向けかどうかという観点で『山崎 LIMITED EDITION 2023』を見ると,非常に適していると言えそうです。

 というのも前述の通り,風味が分かりやすい甘さに鋭く特化したものであったため,初心者であってもミズナラやカスタードの要素をダイレクトに感じることができると考えられます。
 加えて初心者を退けるような強いクセは全くなく,ジャパニーズウイスキーとして日本人に飲みやすく作られているため,初心者には最適なウイスキーと捉えられます。

  • 入手性:/5|コスパ:/5

 最後に『山崎 LIMITED EDITION 2023』の入手性とコスパについては,入手性は最悪,コスパは小売価格で購入できれば最高といったところでしょう。

 まずこのボトルは各年ごとの数量限定商品であり,尚且つ人気大爆発の渦中にあるジャパニーズウイスキーの筆頭”山崎”であることから,その入手は困難を極めます。
 店頭で見つけることができる可能性は限りなくゼロに近く,唯一入手の可能性がある程度残されているのはサントリー公式の抽選販売か,洋酒の取り扱いが豊富な大手の酒屋さんの抽選くらいである印象です。

 またコスパについては非常に言及し辛いところですが,もし通常の小売価格で入手ができるならば,最高のコスパを誇っていると言えるでしょう。
 この味わいはまさに山崎でしかなく,ミズナラの旨味が最大限に引き出されているウイスキーをこの価格で味わえるならば,有難いことこの上ないです。

山崎 LIMITED EDITION 2023 700ml 43%
ノーブランド品

最後までお読み頂きありがとうございました!
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