【レビュー】ジャックダニエルブラックOld No.7|100点満点評価・おすすめの飲み方|ウイスキーラウンドアップ

記事の概要

管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です。

今回は…
ジャックダニエル・ブラック(Old No.7)

当記事では,このボトルについて

などなど詳しく解説していきます!!

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ジャックダニエル
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\\執筆者情報//

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初谷(はつがい)

ウイスキーに関わるあらゆる情報をまとめ,「ウイスキーを知りながらより深く楽しめる記事」を発信しています。
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【経歴】東京都立大卒|元公務員・ネット酒屋開業
【資格】JWRC公認ウイスキーエキスパート|ウイスキー検定2級
【その他】バンド「Candid moment」のドラマー

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「ジャックダニエル」ってなに?

ジャックダニエルの解説

ジャックダニエル」はアメリカのテネシー州に所在するジャックダニエル蒸留所が生産するウイスキーのことであり,このジャックダニエルは米国の定義において,独自の”テネシーウイスキー”というジャンルに分類されています。

 またジャック・ダニエルという名称は創業者の名前でもあり,彼は1846年に誕生したのちに孤児として牧師に育てられ,1866年にジャックダニエル蒸留所を創業させたことが知られています。(細かいストーリーは蒸留所の解説記事にて。)

 このように150年を超える非常に長い歴史を持つジャックダニエルですが,そのブランドの繁栄には”ザ・ボイス”と呼ばれたフランク・シナトラ氏を初めとした多くのミュージシャンが関与してきたことが知られており,今では皆がかっこいいウイスキーとして広く認知する超著名なブランドとなっています。

 我が国日本においても非常に広く浸透しており,コンビニやスーパーなどの身近な場所にて,200ml,700ml,1,000mlなどの様々な容量で販売されている様子が見て取れます。

「ジャックダニエル・ブラック」ボトルの特徴

\\ボトル外観//

\\ボトル諸元//

ボトル名ジャックダニエル・ブラック(Old No.7)
地域アメリカ,テネシー州
種類テネシーウイスキー
原料グレーン,モルト
容量200ml
度数40%

\\製法と特徴//

  • マッシュビル(原料の混合比)は「とうもろこし:ライ麦:大麦=80:12:8」
    ▶︎アメリカンウイスキーらしくコーンの比率が高いため,生産されるウイスキーがエステリーな溶剤香を獲得している
  • テネシーウイスキーの要件「チャコールメロウイング製法」
    ▶︎蒸留によって得られたホワイトウイスキーを,高さ約3.3mにも及ぶサトウカエデの木炭で満たされた濾過器に通すことにより,荒々しさの削られた繊細な甘み主体のウイスキーが得られる
  • ホワイトオークの新樽で熟成
    ▶︎新樽由来の強いバニラ系の香りが原酒に付与されている
  • 寒暖差が激しい
    ▶︎テネシーは夏には30度超え,冬は氷点下という寒暖差の激しい地域であり,スコットランドのウイスキーと比較して短期間で熟成が進行していく。

「ジャックダニエル・ブラック」徹底レビュー!

さてさて、それでは早速「ジャックダニエル・ブラック」をテイスティングレビューしていきます!

色味

 色味はわりかし濃いように見え,主観では琥珀みがかったゴールドくらいに見えます。
 客観的な指標としてwhiskys.co.ukの色見本に準えて評価すると,ディープコッパーからバーニッシュドの間くらいと言えるでしょう。

香り

  • 第一印象

メロンとオレンジが入り混ざったフルーティな甘み,溶剤系のエステリー感,鉛筆の削りかすのようなウッディ感

  • 経時変化で見える要素

メープルシロップのような濃厚な甘み,アメリカンウイスキーらしいバニラ,強く吸い込むとややアルコールの刺激

筆者の一言

この香りはジャックダニエルでしか感じられない固有のもの。ロックなイメージとは裏腹に繊細なメロンフルーツの香りが主体の軽やかな印象。

味わい

  • 第一印象

圧巻のメロンフルーツ,濃くも繊細な甘さのメープルシロップ,非常に軽やかで飲みやすい

  • 経時変化で見える要素

クリーミーなバニラの甘さ,柑橘の柔和な酸味,鉛筆削りのカスっぽいウッディ,バナナ調のフルーティ感

  • 余韻に残る要素

バニラの甘さ,ホワイトチョコ感,エステリーな溶剤香

筆者の一言

香り同様にジャックダニエルらしさがしっかりと芯にある。やはり繊細なメロン感はロックなイメージからするとギャップ萌え。こいつでしか味わえない魅力がここにある…!

「ジャックダニエル・ブラック」飲み方について

 さて、ここまではストレートにてボトルのレビューをしてきました。
 そこで「ジャックダニエル・ブラック」はどの飲み方が一番美味しいのでしょうか。王道の飲み方である「トゥワイスアップ・ロック・ハイボール」の3種類で比較してみましょう!

また,飲み方について深く掘り下げた記事も書いているのでご参考までにリンクを貼っておきます!

ロック

おすすめ度 ▶︎ /5

メロン・バナナ・メープルシロップ感が強化!
冷却によるドライ感と鉛筆ウッディがベストマッチ。
引き締まったスッキリ感もたまらん。最高。

トゥワイスアップ

おすすめ度 ▶︎ /5

ちょっと薄いかも。
鉛筆ウッディ感が少し強まり,メープル&バニラ感がちょっとだけ感じられる。
ベストな飲み方ではなさそう。

ハイボール

おすすめ度 ▶︎ /5

ウッディ&バニラが個性を醸す。
飲み疲れない優しさはやはりギャップ萌え。
ちょっと見えるメロン感がこれまた美味しい。

「ジャックダニエル・ブラック」総評

最後に総評に入りたいと思います!まずはレーダーチャートから!

さてさて、気になる点数は…

点数の理由と評価

 まず「ジャックダニエル・ブラック」香りと味わいについては,ジャックダニエル以外の何者でもないしっかりとした個性を持っているという点で非常に高評価でした。

 香りに関しては,強く吸い込んだ際に若干のアルコール刺激が感じられてしまいましたが,それ以外は魅力と捉えることのできる要素がほとんどでした。
 具体的に感じ取れるテイストも,メロン感やエステリー感,そしてバニラ感などの繊細な甘さが中心であり,ブランドのロックなイメージとは全く異なるクリーンな印象がとても魅力的。夜にふいに飲みたくなってしまうお茶目なボトルですね。

 続いて初心者向けかどうかという観点では,かなり適していると言えます。
 というのも,第一に圧倒的に有名な銘柄のため,ウイスキーに興味を持ったならば絶対に1回は飲むべきであるという見方ができる他,そのテイストも繊細な甘さ主体という飲みやすいものなので,初心者を退ける要素がありません。おすすめです。

 最後にコスパと入手性についてですが,これに関してはどちらも最高と言わざるを得ないでしょう。
 通常の700mlのボトルでも2,000円ちょっとくらいと,かなり安い部類ですが,他のウイスキーで代替できないジャックダニエルの個性をこの価格帯で味わうことができるのは非常にありがたいことのように思います。

 入手性も前述の通りスーパーはおろか,コンビニでも普通に買うことができ,サイズの設定もたくさんあるので,欲しくなった時は家の近くですぐに買うことができるでしょう。

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レビューに使用した道具たち

グラス:グレンケアン

ジガーカップ:JOYONEというメーカーのものをAmazonで購入して使っています。
正直計りたい分量が計れるものであれば何でもいいと思います!