記事の概要
管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です!
「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」はブルックラディ蒸留所の最もスタンダードなオフィシャルボトルのひとつであり,ノンピートのアイラモルトという非常に個性的な1本ですね。
そんなボトルについて…
- 「ブルックラディ」ってなに?
- 「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」ボトルの特徴
- 「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」を徹底レビュー
- 「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」飲み方について
などなど詳しく解説していきます!!
\\執筆者情報//
初谷(はつがい)
ウイスキーに関わるあらゆる情報をまとめ,「ウイスキーを知りながらより深く楽しめる記事」を発信しています。
【経歴】東京都立大卒|24歳
【資格】JWRC公認ウイスキーエキスパート|ウイスキー検定2級
【その他】バンド「Candid moment」でドラムを叩く人
各種SNSも運用中!
「ブルックラディ」ってなに?
ブルックラディの解説
ブルックラディはスコットランドのアイラ島、インダール湾沿いのボウモアとは反対側に位置するブルックラディ蒸留所で生産されるウイスキーになります。
ブルックラディ蒸留所は「テロワール」という言葉で表現される、その環境によって育まれる個性をとても大切にしており、原料から生産工程まで全てをアイラ島で行うことを目標としています。
この目標は既にかなり達成に近づいていて2023年には自社製麦設備が導入予定であり、原料のモルトも既に半数程度はアイラ島産のものに置き換わっています。
そんなブルックラディ蒸留所で作られるウイスキーはまさしく純粋なアイラ島の個性が強調された、非常に品質の高いものとなっています。
またブルックラディには3種類のブランドとして「ブルックラディ(0ppm)・ポートシャーロット(40ppm)・オクトモア(80-300ppm)」があり、それぞれ違った美味しさを秘めています。
これらの中から今回紹介するボトルがノンピートの「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」になります!
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蒸留所の解説
「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」ボトルの特徴
\\ボトル外観//
\\ボトル諸元//
ボトル名 | ブルックラディ ザ・クラシックラディ |
地域 | スコットランド アイラ島 |
種類 | シングルモルトウイスキー |
原料 | モルト |
容量 | 700ml |
度数 | 50% |
\\製法と特徴//
- ノンピートタイプのモルトを使用
▶スモーキーさやクセのない、クリーンかつフルーティな味わいとなる。 - アイラ島で熟成
▶潮風を受けるアイラ島の熟成環境により、うっすらとした潮の香りが付与されています。 - アイラ島のピート層をくぐり抜けた水を仕込み水に採用
▶アイラ島はピートが豊富なため、水源の多くはピート層をくぐり抜けた水を湛えています。その水を使用していることが個性的なアイラの味わいを表現する一端となっていることは確かでしょう。 - 樽構成は公式サイトで確認できる!?(こちら)
▶︎ブルックラディのボトルは個体ごとにナンバーが振られており、それぞれの樽構成やモルトの種類を確認することができます!
ちなみに今回のボトルではバーボン樽を中心にシェリー樽とワイン樽の原酒がバッティングされていました。
「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」徹底レビュー!
まずレビューの項目について説明しておきます!
レビュー項目
- 色味
ウイスキーをグラスに注ぎ、目視にて色の濃さを5段階評価します
- 香り
香りについて私が感じ取った内容をまとめていきます
- 味わい
味わいについても私が感じ取った内容をまとめます
- 余韻
余韻の長さを5段階で評価します
- 総評(100点満点)
ボトルのポジティブな風味とネガティブな風味を10段階で評価し、レーダーチャートで表現し,ポジティブで獲得した点数からネガティブの点数を引くことにより、ボトルを100点満点で評価します
また最後に総評を文章にて取りまとめていきます!
さてさて、それでは早速「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」をテイスティングレビューしていきます!
色味
色味は比較的薄めなであり、クリアなゴールドです。
先ほど公式サイトにて、このボトルにはバーボン樽原酒が多く使われていることを確認しましたが、まさしく色味にはその特徴がしっかりと反映されていますね!
薄
1 2 3 4 5
濃
▼
香り
香りの第一印象は軽快な花畑のようなフローラル感とレモンを思わせる軽快な柑橘系が中心的でした。まるで香水のような豊かな香りです。
続いてうっすらとコーヒーのようなビター感も感じられ、バニラのような甘い香りや多少の潮感と非常に相性が良いです。
またしっかりとしたりんごや穀物の甘い香り、そしてはちみつ感も入り混じった複雑な印象を受けます。非常に薄くではありますが、ピートの要素も感じ取ることができます!
奥の方からはおそらくワイン樽に由来するものか、マスカット調の甘さと若干の渋みを感じることができます。
↓感じ取れる香り↓
フローラル/レモン/バニラ/りんご/マスカット/潮/モルティ/はちみつ/渋み/コーヒー
▼
味わい
味わいの第一印象はかなり強めのモルティな甘味でした!それと共に鼻から抜ける風味は力強い柑橘感です。
この柑橘感と若干のビターさが合わさり、グレープフルーツのようであるという表現がしっくりきます。
また香水のようなフローラルな風味も感じられ、妖艶な大人の雰囲気を感じさせてきます。
度数が50%のため、非常に濃く複雑で多様な味わいが入り乱れていますが、中心的な味わいは甘みと華やかさです!
初めて飲んだ時は衝撃的でしたが、複数回飲んでみると徐々に新たな風味を発見できるようになってきます。
↓感じ取れる風味↓
強いモルティな甘み/柑橘/グレープフルーツ/バニラ/クリーミー/香水/フローラル/軽快なりんご/妖艶
▼
余韻
余韻には香ばしい麦芽の甘みとクリームっぽいバニラ、柑橘系のテイストが残っています。
ワイン樽原酒から連想される渋みやスパイシーさはあまり残らず、とてもわかりやすい万人受け系の感触でしょうか。複雑さのある風味でしたが、軽快さを失わずにまとまりの良い余韻でした。
短
1 2 3 4 5
長
「ブルックラディ ザ・クラシックラディ」総評
最後に総評に入りたいと思います!まずはレーダーチャートから!
ポジティブ
ネガティブ
さてさて、気になる点数は…
点数の理由と評価
まず全体的に花畑を思わせるフローラルな香水感と強いモルティな甘みが前面に出ていました!
併せてグレープフルーツ調の柑橘とバニラのクリーミーさがしっかりとあり、非常に華やかであることからアイラモルトであることを忘れてしまいます。
言葉で表現すると非常に飲みやすい部類かと思うかもしれませんが、口当たりは若干のざらつきがあるかなり独特な感触であり、甘みやフローラル感もかなり個性的な部類であると感じます。
個性のベクトルは他のアイラモルトと全く違うベクトルではありますが、初心者には多少ハードルの高い風味であるといえるでしょう。
一通りスペイサイドモルトや他のアイラモルトを飲んだ後に飲むことでその真価を感じることができるウイスキーです!ある程度の経験とブルックラディに対する強い興味を持って飲むことで、最大限に楽しむことができるボトルなので、我こそはという人は是非購入してみてはいかがでしょう!
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レビューに使用した道具たち
グラス:グレンケアン
ジガーカップ:JOYONEというメーカーのものをAmazonで購入して使っています。
正直計りたい分量が計れるものであれば何でもいいと思います!