アランシェリーカスクを徹底レビュー|飲み方・評価|おすすめ|ウイスキーラウンドアップ

記事の概要

管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です!

アランシェリーカスク」は人気のシェリー系ウイスキー,人気のアランという大人気要素しかないボトルです!

そんな人気高騰中のアランシェリーカスクについて…

  • アラン」ってなに?
  • アランシェリーカスク」ボトルの特徴
  • アランシェリーカスク」を徹底レビュー
  • アランシェリーカスク」飲み方について

などなど詳しく解説していきます!!

「アラン」ってなに?

アランの解説

アランはスコットランドの西側に浮かぶアラン島に建つロックランザ蒸留所で作られるウイスキーになります。

2019年に改名されるまでは「アイル・オブ・アラン蒸留所」という名前で稼働しており,アランという名称はこの時の名残かと思われます。もしかしたら蒸留所名も昔のものの方が馴染み深い人も多いかもしれませんね。

また2018年には同じアラン島の南側のラグに新たに蒸留所を建設しており,ロックランザと併せて2蒸留所体制で稼働する珍しい蒸留所となりました。

ラグで作られる原酒は未だ単体でボトリングされていませんが,近いうちに何かしらの形でリリースがある,もしくはアランやマクリームーアの原酒として使用されることがあるかと思います。

アイランズモルトは各々非常に個性的であることが知られていますが,アランはとてもフルーティであり,花畑のようなフローラルさを有しているのが特徴的となっています。

ロックランザ蒸留所

蒸留所の概要

項目内容
創業年1995年
所有会社アラン・ディスティラーズ社
地域分類スコットランド アラン島
発酵槽オレゴンパイン製6基
ポットスチル初留2基・再留2基
仕込み水イーサンビオラック川

蒸留所の歴史

西暦年内容
1993年ハロルドカリーらによってアラン島のロックランザに蒸留所を建設する計画が生み出される
1994年アイルオブアラン蒸留所(旧名)の建設が完了する
1995年6月29日午後2時29分に最初の蒸留が行われてニューポットが生み出される
8月17日に蒸留所が正式にオープンされる
1997年エリザベス女王の立ち合いのもとでビジターセンターがオープンされる
2006年初のオフィシャルボトルとしてアランモルト10年が発売される
2007年蒸留所が新たなマネージャーを求めたところボウモア蒸留所を引退したばかりのゴードンミッチェルが採用される
2015年過去最高益を記録したことを受けてポットスチルの増設が計画される
2017年ポットスチルが2基増設される
2018年ヘビリーピーテッドタイプの原酒生産に向けてアラン島南部のラグに第2蒸留所を建設する
2019年ラグの蒸留所で生産が開始される
蒸留所名がロックランザ蒸留所に改められる
併せてボトルデザインもシンプルなものに変更される

「アランシェリーカスク」ボトルの特徴

概要

アランシェリーカスクファーストフィルのシェリーホグスヘッドで全期間熟成された,シェリーの要素を強く移した原酒のみで構成されたアランです。

ボトリングに際して加水を行わないカスクストレングスのボトルでもあるので,度数こそかなり高いですが,その味わいは凝縮感のある非常に濃厚な仕上がりとなっています。

アランの個性とシェリー樽原酒の特徴の融合は圧巻ですね!

ボトル外観

諸元

ボトル名アランシェリーカスク
地域スコットランド アラン島
種類シングルモルト
原料モルト
容量700ml
度数55.8%
入手価格7000円

製法と特徴

  • アランの個性
    ▶アランらしいフルーティさとフローラルな香りがしっかりと感じられる
  • 100%シェリーホグスヘッドで熟成
    ▶シェリー樽原酒らしい強力な甘さやレーズン感,スパイシーさなどがしっかりと感じられる
  • カスクストレングスでボトリング
    ▶ボトリング時に加水を行わないことで,樽で養われた個性が薄まることなく濃厚に感じられる

「アランシェリーカスク」徹底レビュー!

まずレビューの項目について説明しておきます!

レビュー項目

  • 色味

ウイスキーをグラスに注ぎ、目視にて色の濃さを5段階評価します!

  • 香り

香りについて私が感じ取った内容をまとめていきます!

  • 味わい

味わいについても私が感じ取った内容をまとめます!

  • 余韻

余韻の長さを5段階で評価します!!

  • 総評(100点満点)

ボトルのポジティブな風味とネガティブな風味を10段階で評価し、レーダーチャートで表現します!

ポジティブで獲得した点数からネガティブの点数を引くことにより、ボトルを100点満点で評価します!!

また総評を文章にて取りまとめていきます!

さてさて、それでは早速「アランシェリーカスク」をテイスティングレビューしていきます!

色味

色味はとても濃く,若干赤みを帯びた琥珀色です。またグラスにくっつくような粘性も見て取れます。

一目見ただけで,シェリー樽熟成のウイスキーであることがはっきりとわかりますね!

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香り

香りの第一印象はアランのフローラルな香り濃密なレーズンでした。間違いなく主体となる香りは甘みですね。

カスクストレングスゆえに多少のアルコール感はありますが,加水すれば治るでしょう。

続いてタンニンっぽい渋みダークチョコを思わせるビター感が感じられます。どちらもベースにはウッディな樽香が存在しています。

またミネラルのような無機質な香り柑橘系の甘みも微かに感じ取れます。

割と人気で品薄のウイスキーであると思いますが,納得のいく素晴らしい香りです!

↓感じ取れる香り↓

フローラル/濃密なレーズン/タンニン感/ダークチョコ/ウッディ/ミネラル/柑橘

味わい

味わいの第一印象は若干の焦げ感を伴う濃密なレーズンの甘さでした。シェリー樽原酒らしいスパイシーな要素もしっかりとあります。

ウッディ感が強力なため,タンニンの渋みもなかなか強く感じられます。反対にどこかビターキャラメルのような柔和な甘みやナッツの要素も存在しています。

そしてやはりアランらしいフローラル感無機質なミネラル感はしっかりと感じられます。

口に含んでから少し時間が経つと,ダークチョコやコーヒーのようなビター感が強くなってきます。

しっかりとしたシェリー樽熟成のニュアンスアランの個性が見事に融合していますね!

↓感じ取れる風味↓

濃密なレーズン/コゲ感/ウッディ/タンニン/ビターキャラメル/ナッツ/フローラル/ミネラル/ダークチョコ/コーヒー

余韻

余韻はかなりドライな印象があります。レーズンダークフルーツの甘味がある一方で,タンニン系の渋みがしっかりと残ります。

徐々に胡椒系のスパイス感ビターチョコ感が前に出てきつつ,ゆっくりと減衰していきます。

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「アランシェリーカスク」飲み方について

さて、ここまではストレートにてボトルのレビューをしてきました。

そこで「アランシェリーカスク」はどの飲み方が一番美味しいのでしょうか。王道の飲み方である「トゥワイスアップ・ロック・ハイボール」の3種類で比較してみましょう!

飲み方について深く掘り下げた記事も書いているのでご参考までにリンクを貼っておきます!

トゥワイスアップでは?

ポイント

加水をするとアルコール感が薄まり,砂糖漬けのドライフルーツ感が前面に出てきます。スパイシーさタンニンの渋みは存在しつつも主張は控えめになりました。

味わいについてもレーズンの香りが口に広がり,非常にわかりやすいドライフルーツの甘みが主体となりました。また渋みやビター感はウッディな樽香の背景に存在していることがわかりました。

トゥワイスアップでは甘みを最大限に引き出すことができた印象です!

ロックでは?

ポイント

ロックにするとトゥワイスアップ同様に甘みがます方向へと変化しました。花畑のような香りドライフルーツの超濃密な甘みが主体的です。

味わいではウッディネスタンニンの渋みがだいぶ強くなったように感じます。また香りほど強くはないですが,レーズンの甘みはしっかりと存在しており,特に余韻にかけて強まっていく印象ですね。

カスクストレングスの荒々しさがやや落ち着き,バランス感が増しています。

ハイボールでは?

ポイント

ハイボールではドライ&ビターなテイストが際立ちました。甘さはかなり引っ込んでしまったようで,フルーツの香りだけが残っている感覚ですね。

やはりシェリー系ウイスキーのハイボールは好き嫌いが別れてしまうことが多く,このボトルも例外ではないかと思います。


おすすめの飲み方は…?

アランシェリーカスク」のおすすめの飲み方は「ロック」です!

今回最もおすすめの飲み方としてはロックを選びましたが,タイミングによってトゥワイスアップと使い分けるのが良いかと思います。

基本的にどちらも甘さが強調されるので,このボトルの持てるポテンシャルを最大限に引き出せていました。決め手となったのはバランス感であり,ロックにすることでノイズがカットされ,甘さが前面に出つつそれを邪魔する要素がなくなっていました。

アランシェリーカスクを手にした際は是非ロックとトゥワイスアップで試してみてください!

「アランシェリーカスク」総評

最後に総評に入りたいと思います!まずはレーダーチャートから!

ポジティブ

ネガティブ

さてさて、気になる点数は…

ー83点ー

点数の理由と評価

近年急速に需要が高騰しているシェリー系ウイスキーのひとつであり,これまた人気加速中のアラン。期待を裏切られることはありませんでしたね。

アランらしいフローラル感や華やかさがベースにあり,シェリー樽の強烈な甘さやレーズン,ドライフルーツの要素が追加されていました。

多くの要素が複雑に絡み合っているにも関わらず,そのバランスが阻害されることはなく,的確に主張してきていますね。

やはりその価格高騰を伴う名声に負けぬ,圧倒的な魅力を感じることができました!なかなか入手が難しいご時世ですが,見つけた際には逃さぬようにしましょう!

レビューに使用した道具たち

グラス:グレンケアン

ジガーカップ:JOYONEというメーカーのものをAmazonで購入して使っています。
正直計りたい分量が計れるものであれば何でもいいと思います!