記事の概要
管理人によるボトルのレビューを通して、皆様にその魅力を伝える記事です!
「カバラン ディスティラリーセレクトNo.1」は近年話題になってきている台湾産で南国感の強いウイスキーです!
そんな人気高騰中のカバランについて…
- カバランってなに?
- このボトルの特徴
- カバラン ディスティラリーセレクトNo.1を徹底レビュー
などなど詳しく解説していきます!!
カバランってなに?
カバランの解説
カバラン蒸留所は2006年に台湾の宜蘭県で操業した蒸留所です。
五大ウイスキーに含まれておらず、新興であるにも関わらず、スコットランドで開催されたウイスキーのブラインドテイスティング大会で優勝したことをきっかけに世界中にその名を轟かせることにりました。
以降も世界各地のウイスキーコンペティションで多くの賞を受賞しており、その美味しさが証明され続けています。
蒸留所の建つ台湾は昼間は高温で夜は涼しいという亜熱帯寄りの気候のため、ウイスキーの熟成が急速に進むのが特徴です。
その味わいも何故か南国感を感じさせるトロピカルなテイストのものが多く、飲むだけで気分転換になります(笑)
また販売するボトルはノンエイジのシングルモルトで高額なもののみですが、圧倒的な美味しさでそこに違和感を感じさせない程の革命的な蒸留所です!
カバラン蒸留所の概要
項目 | 内容 |
---|---|
創業年 | 2006年 |
所有会社 | 金車グループ社 |
地域分類 | 台湾 |
糖化槽 | セミロイタータン2基 |
発酵槽 | ステンレス製16基 |
ポットスチル | 初留10基・再留10基 |
仕込み水 | 雪山から流れる天然水 |
カバランディスティラリーセレクトNo.1の特徴
ボトル外観
諸元
ボトル名 | カバランディスティラリーセレクトNo.1 |
地域 | 台湾 |
種類 | シングルモルト |
原料 | モルト |
容量 | 700ml |
度数 | 40% |
入手価格 | 約4500円(税込み) |
製法と特徴
- 亜熱帯気候における熟成
▶温暖な気候によって急速に熟成が進むことから、年数によらずマイルドだが強い味わいが原酒に付与されています!
また南国という立地がそうさせるのか、トロピカルな味わいが強くでています!!
一方で熟成に進みと比例してエンジェルズシェアもかなり多いという欠点もあります。
- アメリカンオーク樽をメインに使用
▶木材に由来するバニラ感やナッツ感を中心とした甘みが養われています!
- ウイスキー業界の縁の下の力持ちであるジム・スワン博士のコンサルティングを受けていた
▶スワン氏の手助けを得ることにより、亜熱帯という環境に王道のスコッチのノウハウを導入したことで、誰からも好まれる王道でフルーティなウイスキーが完成しました。
まさしく「地の利×王道=最強のカバラン」ですね!!
- スワン博士の元で学んだマスターブレンダーのイアン・チャンによるイノベーティングな戦略
▶同じ形のポットスチルで作られる同タイプのシングルモルトが、温暖な気候と多様な樽を組み合わせて様々な色に変えられています。
そんな原酒からカバランを初めて試す人向けにバランスを重視してブレンドされたのがこのボトルです!!
カバランディスティラリーセレクトNo.1の徹底レビュー!
まずレビューの項目について説明しておきます!
レビュー項目
- 色味
ウイスキーをグラスに注ぎ、目視にて色の濃さを5段階評価します!
- 香り
香りについて私が感じ取った内容をまとめたのち、「フルーティ・スモーキー・モルティ・ウッディネス・フローラル・アルコール感」の6項目についてレーダーチャートで表現します。
- 味わい
味わいについても私が感じ取った内容をまとめたのちに、「甘み・苦み・酸味・塩味・厚み・アルコール感」の6項目についてレーダーチャートで表現します。
- 余韻
余韻の長さを5段階で評価します!!
- 総評(100点満点)
最後にボトルを100点満点で評価し、総評を行います!!
さてさて、それでは早速「カバランディスティラリーセレクトNo.1」をテイスティングレビューしていきます!
色味
グラスに注いで確認できる色味については、濃いめの黄金色といったところですね!
やはり温暖な気候のもとで熟成が進みやすいことに起因して、濃いめの色味が出ているようです。
濃い色味のウイスキーはとても美味しそうですよね、、飲むのが楽しみでなりません、、!
薄
1 2 3 4 5
濃
香り
香りの第一印象はとにかくトロピカルです!!
続いてバナナやカスタードクリームのような甘さが感じ取れます。
上記の香りをメインとして、裏側に薄っすらとウッディな樽感が顔を出しています!
ノンエイジのボトルとは思えないほどのアルコール感は感じられません!!
↓感じ取れる香り↓
バナナ/カスタードクリーム/トロピカルフルーツ/否めない南国感/花の蜜/バニラ/柑橘
味わい
味わいはまず最初にバーボンのようなバニラの甘さが前面に出てきます!
ついでバナナを思わせる南国フルーツ感や渋めの柑橘感が感じ取れます。
そして喉をすぎるあたりから若干のビターさとともにウッディネスが表出してきますね!
ノンエイジという先入観があるにも関わらず、アルコールのネガティブな要素は弱く感じたため、亜熱帯熟成の可能性を強く感じます!
↓感じ取れる風味↓
バニラ/バナナ/はちみつ/南国の空気/柑橘/ビター/ダークチョコ/ウッディネス
余韻
甘めで温かい余韻が感じられ、鼻から抜ける香りは南国の空気です!
しばらくは喉の奥から優しいウッディさが繰り返し感じられます。
余韻として評価すると、比較的短めであったと思います!
短
1 2 3 4 5
長
総評
最後に総評に入りたいと思います!
早速ですが、気になる点数は…
ー86点ー
点数の理由についてまとめていきます!
まず熟成感からくるトロピカルで優しい甘さにはとても感銘を受けてしまいました。
ノンエイジではありますがアルコールのネガティブな要素はほぼ隠されており、熟成環境やブレンダーの腕の良さを実感できます。
また、やはりスコッチやジャパニーズとは異なる特徴を持っているので、まだ飲んでいない方は試してみると新たな感覚が味わえること間違いなしでしょう!
カバランの入門編として出されたボトルだけあって、さらに上位のボトルも是非飲んでみたいと思わせてくる味わいでした、、
要するにウイスキー初心者からよく飲まれる方まで、多くの人にオススメしたくなる素晴らしいボトルだったので、高得点を付けました!!
レビューに使用した道具たち
グラス:グレンケアン
ジガーカップ:JOYONEというメーカーのものをAmazonで購入して使っています。
正直計りたい分量が計れるものであれば何でもいいと思います!