『ザ・グレンリベット18年』はスコットランドのスペイサイドに位置し，初めて英国政府公認を獲得したことから「シングルモルトの原点」としても知られている，ザ・グレンリベット蒸留所のオフィシャルシングルモルトになります。

　このボトルの原酒構成にはファーストフィルおよびセカンドフィルのアメリカンオーク樽原酒と，シェリー樽原酒が使用されており，スペイサイドモルトらしい華やかなフルーティさを特徴とした飲みやすさに長けたボトルになります。
　人を選ばない甘さ主体のテイストを始めとし，エレガントな青色を基調としたマットな材質の化粧箱とボトルラベル，ガラスに直に白文字で刻印されたボトルタイトルなど，その高級感には目を見張るものがあります。贈答品として選定という観点では，総じて非の打ちどころのない魅力がこの1本に確立されています。

「グレンモーレンジ18年」はスコットランドの北ハイランドに位置するグレンモーレンジ蒸留所のオフィシャルシングルモルトになります。
　グレンモーレンジは「樽熟成のパイオニア」と呼ばれているように，多彩なカスクフィニッシュを考案・実施していたり，スコットランドの主要な蒸留所の中では最も背が高いポットスチルで蒸留を行っていたりと，その生産工程が実に興味深い蒸留所です。

　またグレンモーレンジはバーボン樽熟成を初めて考案した蒸留所としても有名ですが，このボトルの主要な原酒もバーボン樽原酒とされており，そこにシェリーカスクでフィニッシュされた原酒を一部添加することで作られています。
　そのテイストはグレンモーレンジらしいオレンジとバニラの甘さを基調とし，濃厚でエキゾチックな果実香や芳醇なフローラル香を呈する，万人に好まれる代物。豪華絢爛なボトルと化粧箱も相まって贈答品としては申し分ない魅力を有しています。

「ザ・マッカラン シェリーオーク」はスコットランドのスペイサイドに位置するザ・マッカラン蒸留所が手がけるオフィシャルシングルモルトになります。
　マッカランは「シングルモルトのロールスロイス」とも呼ばれる著名な銘柄であり，日本国内では輸入シングルモルトの販売量第1位を20年以上に渡って保持し続けている実績があります。

　マッカランはシェリー樽熟成に長けている蒸留所としても有名ですが，このボトルの原酒製作に当たっては，原木の選定から製樽までを自社で徹底的にこだわり抜いたシェリー樽が使用されており，ザ・マッカラン蒸留所を象徴する華やかなウイスキーが完成しています。
　シェリー樽で培われたエレガントなドライフルーツの甘みに加え，外観も背が高くゴージャス。高級ウイスキーとしての知名度も文句なしであるため，贈答した際には喜ばれること間違いなしでしょう。

「ロイヤルブラックラ12年」はスコットランドの北ハイランドに位置するロイヤルブラックラ蒸留所が制作するオフィシャルシングルモルトになります。
　蒸留所およびブランドが「ロイヤル」の名を冠している背景には，かつての国王ウィリアム4世によって王家御用達の勅許を賜ったという史実があり，現在もその名に恥じない美味なるウイスキー作りが為されています。

　このボトルはオロロソシェリー樽でフィニッシュされた原酒を中心に構成されており，王にも愛されたフルボディなシェリーの甘みやほのかなスパイス香を卓越したバランスの元で感じられる，非常にエレガントな仕上がりとなっています。
　シンプルなラベルデザインに，底部にくり抜きが設けられた背の高いボトルは非常に印象的。ブランド自体は有名ではありませんが，ひとたび手元に置くとその真の価値の高さに気づくことができる素晴らしいボトルです。

「グレンアラヒー15年」はスコットランドのスペイ川中流域に位置するグレンアラヒー蒸留所が手がけるオフィシャルシングルモルトになります。
　グレンアラヒーの原酒は長らくブレンデッド用として使用されてきた背景がありますが，2017年に生じた所有者変更以降にブランディングが一新されており，その美味しさから急激に多くの人気を獲得しているシングルモルトになります。

　このボトルはペドロヒメネスシェリー樽およびオロロソシェリー樽で熟成された原酒のみで構成されており，フルボディで芳醇なシェリー香やバタースコッチのような滑らかな甘さを最大の特徴としています。ラベルデザインからはやや毒々しい印象を受けますが，実際の味わいは急激に人気を獲得してしまうような濃い甘さを主体としているため，贈答に際しては良い意味でギャップを与えられることでしょう。

「デュワーズ18年」はウイスキー売り上げランキングで第6位に位置する著名なブレンデッドウイスキーブランド，「デュワーズ」のハイレンジラインナップの1種であり，キーモルトは以下の５蒸留所の原酒とされています。

• アバフェルディ
• クライゲラキ
• オルトモア
• ロイヤルブラックラ
• マクダフ

　デュワーズのウイスキーは独自の「ダブルエイジ製法」という，多様な原酒をブレンドしたのちに再度樽熟成を適用するというひと手間を経て作られており，滑らかで馴染みの良い美味しさが評価されています。特にアメリカにおいては最も著名なスコッチウイスキーとして現在も親しまれています。
　この18年は各モルト原酒の個性がしっかりと活かされつつ，多彩なフルーツ香やヘザーハニーのような華やかでラグジュアリーなテイストを特徴としており，ブレンデッドウイスキーらしくどんな飲み方でも映える汎用性の高さが非常に魅力的。人を選ばないテイストという意味でも贈答品としては選びやすいボトルと言えるでしょう。

「ジョニーウォーカー18年」は文字通り世界で最も売れているブレンデッドウイスキーブランドの「ジョニーウォーカー」に属するボトルであり，キーモルトは以下の４種類とされています。

• カーデュ
• グレンエルギン
• グレンオード
• ブレアアソール

　ジョニーウォーカーはスモーキーテイストを魅力としたブランドのため，ピートスモークの苦手な人にはやや不向きですが，個性的なテイストは世界中の人々を魅了し続けています。

　この18年ではジョニーウォーカーらしいスモーキーテイストはそのままに，ラインナップの中では長熟寄りの熟成年を設けたことによって，煮込んだフルーツやキャラメルの甘さを始めとした，リッチかつスムースな円熟感が全てを包み込むようなテイストに仕上がっています。
　ボトルおよび化粧箱もゴールドを基調とした豪華な印象が強く，ジョニーウォーカーの特徴でもある24°に傾いたラベルや，ガラスに直に刻印されたストライディングマンからも只者ではない気品が漂います。

「イーガンズ コンヴィクション」はアイルランドの「イーガンズ（Egan's）」というウイスキーブランドからリリースされたボトルになります。

　このブランドは「1852年創設・1968年倒産・2013年復活」という経歴を有し，倒産以前にはブレンドや原酒選定の技術に長けていたことからアイリッシュウイスキー界を席巻していました。
　復活に際してはブランド創業家の末裔が主導のもと，ノンピートで軽やかなアイリッシュ伝統の酒質を重視。さらに革新的な樽熟成などを取り入れることにより，生み出されたウイスキーは次々と国際的なスピリッツコンペティションで数々の賞に輝き，老舗として完全復活を果たしています。

　この「コンヴィクション」は”信念”という意味を持ち，伝統と革新の両者を尊重したイーガンズのウイスキー作りへの意思表明を主題としたボトルです。そのウイスキーは10年以上の熟成を経たシングルモルト原酒とシングルグレーン原酒をブレンドし，革新的なフレンチリムザンオーク製のXOコニャックカスクでフィニッシュされた原酒で構成されています。
　プレミアムなアイリッシュウイスキーらしく，軽やかで飲みやすくも歴然とした個性を誇示したテイストはもちろん。黒基調のボトルと化粧箱は，贈答品としても申し分ない類稀な存在感を呈しています。

「ザ・ゴールドロンズ」は”リージョナルモルトシリーズ”という，著名なボトラーズ企業のダグラスレイン社がスコットランド国内，計6ヶ所の主要なウイスキー産地に着目して作るブレンデッドモルトの1種であり，キャンベルタウンがフィーチャーされたボトルになります。ブレンデッドモルトであることからグレーン原酒は含まれておらず，キャンベルタウンには

• スプリングバンク
• グレンガイル
• グレンスコシア

の3つしか蒸留所がないため，これらのうち2つ以上のモルト原酒が使用されているということになります。

　上記3蒸留所のうち，スプリングバンクとグレンガイルは少量生産ながら，世界中で熱狂的な人気を誇る蒸留所であり，シングルモルトとしては入手が非常に難しい代物。このゴールドロンズはそんな貴重な原酒のテイストを味わうことが可能な非常に魅力的なボトルであり，キャンベルタウンらしいブリニーな要素やモルティ感，軽度なピートスモークなどの主張を感じることができます。

　またブラックのボトルとゴールドを基調としたラベルデザインは，ワールドウイスキーアワードにてベストラベルデザイン賞を受賞した経歴があり，その重厚感と高級感は確固たるもの。構成原酒・ボトルデザインともに贈答品として必要な要素が網羅されています。

「ヘーゼルウッド21年」はグレンフィディック等を所有するウィリアム・グラント&サンズ社が手がけるブレンデッドウイスキーであり，そのキーとなる原酒は同社所有の

• キニンヴィ蒸留所のモルト原酒
• ガーヴァン蒸留所のグレーン原酒

とされています。

　特にキニンヴィのシングルモルトは，その生産量のほとんどがモンキーショルダー等のブレンド用に使用されており，シングルモルトリリースがほとんど無いことから「幻のシングルモルト」とも呼ばれる逸品。外部のボトラーに対してもシングルモルトとして販売することがないため，継続的にそのテイストを感じることができるのはこの「ヘーゼルウッド」のみになります。

　このボトルの構成にはシェリー樽で熟成された原酒が使用されているとのことであり，系列のグレンフィディックやバルヴェニーと近からず遠くはない，圧倒的にフルーティかつフローラルな華やか系のテイストが感じられます。
　非常に印象的なボトルデザインはムンバイのアールデコ都市の建築物にインスパイアされたものであり，類稀な存在感を誇ります。金色の化粧箱の効果もあって，プレゼントとして受け取った方は強い興味を抱いてくれるでしょう。